オフィスの机でパソコンのアクセス解析画面を見ながら、訪問者がどのページでサイトを離れているのかを考えている企業のWEB担当者

GA4で離脱の多いページを見つける|改善の当たりをつける3つの仕分け

「料金ページまでは来てくれているのに、問い合わせが増えないんだよな……」 アクセスはそれなりにある。でも、お客さんがサイトのどこで帰ってしまっているのかは、正直よくわからない。会議で「どこを直せばいいの?」と聞かれても、勘で答えるしかない——そんな夕方、ありませんか。

大丈夫です。お客さんが「どのページを最後に帰ったか」は、GA4で一覧にできます。そして見るべきなのは、離脱が多いページ全部ではありません。今日は、離脱の多いページを見つけて、直す価値のあるページだけに当たりをつけるところまで、一緒にやってみましょう。

結論:GA4の「探索」で「ページパス × 表示回数 × 離脱数」の表を作り、離脱数÷表示回数で「そのページで帰った割合」を出します。そのうえで、ページを「帰ってOK」「次へ進む」「様子見」の3つに仕分けし、「次へ進む」はずなのに離脱が多いページだけを改善候補にします。全部を直そうとしなくて大丈夫です。

何が起きているのか:離脱は「悪いこと」とは限らない

まず、言葉をそろえておきます。離脱は、訪問者がサイトを見終えて帰るとき、最後に見ていたページのことです。どんな訪問にも必ず「最後のページ」があるので、離脱そのものは毎回かならず起きています。

だから「離脱が多い=ダメなページ」ではありません。

一方で、サービス紹介・料金・導入事例・問い合わせフォームのような「この先に進んでほしいページ」で帰る人が多いなら、そこには小さなつまずきがあるかもしれません。離脱を見るときに大事なのは、数字の大小より「このページは、本来どこで帰ってもらうページか」という役割のほうなんです。

なお、似た言葉の「直帰」は「1ページだけ見て帰った訪問」の話で、離脱とは別物です。混ざりやすいところなので、気になる方はGA4の指標の読み方もあわせてどうぞ。

手順:離脱の多いページを一覧にする

GA4の標準のレポートでは、離脱数が最初から表に出ていないことが多いので、自分で表を作れる「探索」を使うのが確実です。画面の名称や並びはときどき変わるので、下の案内と名前が少し違っても、近い名前を探せば大丈夫です。

  1. 探索を開く:GA4の左メニューで「探索」→「空白(自由形式)」を選びます。
  2. 切り口を入れる:左の「ディメンション」の「+」から「ページパスとスクリーンクラス」を取り込みます。
  3. 数字を入れる:左の「指標」の「+」から「表示回数」と「離脱数」を取り込みます。見つからないときは、検索欄に「離脱」と入れると早いです。
  4. 表に置く:「ページパス…」を「行」へ、「表示回数」と「離脱数」を「値」へドラッグします。
  5. 期間を決める:右上の期間は「過去28日間」や「先月」など、ある程度データがたまった期間にします。
  6. 上位20ページに絞る:表示回数の多い順に並べ、上から20行ほどを見ます。各ページで「離脱数 ÷ 表示回数」を計算すると、「そのページを見た回のうち、どれくらいがそこで帰ったか」の割合になります(表をスプレッドシートに書き出すと計算が楽です)。

探索の基本操作に不安があれば、先にGA4の探索レポートの作り方を見ておくと、迷わず進めます。

3つに仕分けて、直す場所を絞る

サイトのページを「帰ってOK」「次へ進む」「様子見」の3つのグループに仕分けて、改善するページを絞り込む様子を示した概念図
直す候補は真ん中の「次へ進む」ページだけ。帰ってOKなページと、まだ数が少ないページは横に置いておく

一覧ができたら、上位20ページを次の3つに振り分けます。ノートに3つの欄を作って、ページ名を書き込んでいくだけで十分です。

「次へ進む」の中から、表示回数が多くて、離脱の割合も高いページを1つ選べば、それが今月まず見るページです。

具体例:料金ページに当たりがついた

たとえば、過去28日間でこんな表になったとします。

ページ表示回数離脱数離脱の割合仕分け
ブログ記事(よくある質問系)1,20084070%帰ってOK
料金ページ80032040%次へ進む
サービス紹介ページ60012020%次へ進む
問い合わせ完了(お礼ページ)504590%帰ってOK

一番離脱の割合が高いのはお礼ページ(90%)ですが、ここは帰ってOKなページなので気にしなくて大丈夫。ブログ記事の70%も、答えがわかって帰った人が多いと考えれば自然です。

注目したいのは料金ページです。サービス紹介ページ(20%)と比べると、料金ページは見た回のうち40%がそこで帰っています。料金まで見てくれたお客さんは、かなり検討が進んでいる人のはず。そこで帰ってしまうなら、次のような小さなつまずきがないか確かめてみる価値があります。

ここで大事なのは、離脱の割合を見ただけで「料金ページが悪い」と決めつけないことです。数字が教えてくれるのは「ここを見てみよう」という当たりまで。原因は、実際にページを開いて、お客さんの気持ちで確かめてみて初めてわかります。

数字を見るときの注意:社内からのアクセスが混ざっていると、離脱数もぶれます。気になる場合は社内アクセスの除外設定も確認しておくと安心です。また、ブログ記事のような「帰ってOK」ページも、関連する記事やサービスへの内部リンクを1つ添えておくと、次の一歩を選べる人が増えることがあります。こちらは余裕があるときで十分です。

あなたへの影響

明日やること

  1. GA4の「探索」で、「ページパス × 表示回数 × 離脱数」の表を作る。
  2. 上位20ページを「帰ってOK/次へ進む/様子見」の3つに書き分ける。
  3. 「次へ進む」の中で、表示回数が多く離脱の割合が高いページを1つだけ選び、スマホで開いて見てみる。

チェックリスト

まずは最初の1つだけで合格です。残りは慣れてきたら・時間があるときに、で大丈夫。できないことに×は付けなくて構いません。

まずはこれだけ(必須)

できれば(推奨)

慣れてきたら/時間があれば(任意・なければスキップ可)

明るいオフィスで、直すページが1つに絞れてすっきりした表情でノートを閉じ、前を向いている企業のWEB担当者
直す場所が1つ見つかれば、それだけで改善はもう始まっています

離脱の多いページを見つけるのは、誰かのミスを探す作業ではありません。お客さんが「ここで少し迷ったのかもしれない」という場所を、そっと教えてもらう作業です。 帰ってOKなページは帰ってもらっていい。直すのは、次へ進んでほしい場所の1ページだけ。そう決めるだけで、ずいぶん気持ちが軽くなるはずです。まずは明日、表を1つ作ってみましょう。

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