
サイト改善の優先順位の決め方|まず直すページの絞り込み方
「トップページも直したいし、問い合わせフォームも古いし、あの商品ページもそろそろ…」 やりたいことを数えていくと、きりがないですよね。でも、一人でサイトを回していると、使える時間はほんのわずか。あれもこれもと手を広げると、どれも中途半端なまま日が過ぎてしまう——そんな苦しさ、よくわかります。
だいじょうぶです。改善は、全部を一度にやる必要はありません。大事なのは「どこから直せば、いちばん効くか」を先に決めること。ページを一枚ずつ順番に見ていくのではなく、「よく見られている × でも取りこぼしている」ページにしぼれば、少ない時間でも手ごたえのある一手にたどり着けます。
結論:優先順位は3ステップで決めます。①よく見られているページをアクセス解析で数枚に絞る → ②その中から目的(問い合わせ・購入・回遊)を果たせていないページを選ぶ → ③選んだ1枚を小さく直せる箇所から着手する。「全ページを平等に」ではなく「効く1枚に集中」で十分です。
何が起きているのか
改善が進まないとき、原因は「やる気」でも「能力」でもありません。判断の材料がそろっていないまま、思いついた順に手をつけていることがほとんどです。
サイトのページは、それぞれ役割も見られ方も違います。ほとんど見られていないページを一生懸命直しても、成果にはつながりにくい。逆に、毎日たくさんの人が訪れているページに小さな引っかかりがあると、その分だけ機会を取りこぼしています。
だから、直すべきは「気になるページ」ではなく、「影響が大きいのに、うまく機能していないページ」です。これを見つけるには、次の2つの軸で考えると整理できます。
- 見られている量(アクセス数・表示回数が多いか)
- 取りこぼし(来た人が、目的の行動をせずに離れていないか)
この2つが重なるページこそ、直したときのリターンがいちばん大きい場所です。感覚ではなく、この軸で選ぶだけで、迷いはぐっと減ります。
手順を小さく分ける

- よく見られているページを数枚に絞る
- アクセス解析(GA4)で、表示回数(ページビュー)が多い順にページを並べます。GA4なら「レポート」→「エンゲージメント」→「ページとスクリーン」で、ページごとの数字が見られます。
- 上位10ページくらいをメモに書き出します。ここが「影響の大きい候補」です。全ページを見なくて大丈夫。まずは上位だけで十分です。
- その中から「取りこぼしている」ページを選ぶ
- 上位ページを見ながら、そのページに来た人が目的の行動をしているかを確認します。目的は、たとえば「問い合わせしてほしい」「次のページを見てほしい」「商品を買ってほしい」など、ページごとに違います。
- すぐ離れている(直帰が多い)、次のページに進んでいない、フォームまで来ているのに送信されていない——そんなページが「取りこぼし」です。1〜2枚にしぼれれば十分です。
- 選んだ1枚を、小さく直せる箇所から着手する
- いきなり全面リニューアルはしません。最初の画面(ファーストビュー)・見出し・ボタンの文言など、その日のうちに直せる小さな箇所から手をつけます。
- 直したら、また数字を見る。効果があれば横展開し、なければ別の箇所を試す。この「小さく直して確かめる」を繰り返すのが、いちばん確実です。
まずは「1. よく見られているページを書き出す」だけでも、頭の中の『全部気になる』状態がすっきり整理されます。
具体例
たとえば、社員数20人ほどの会社のコーポレートサイトで、こんな流れになることがあります。
- GA4で表示回数の上位を見ると、1位はトップ、2位が「サービス紹介」、3位が意外にも「採用情報」。
- 上位を眺めると、「サービス紹介」ページは訪問は多いのに、問い合わせフォームへほとんど進んでいない。ここが「見られている×取りこぼし」だと気づく。
- そこで、サービス紹介ページの最後にあった小さな問い合わせリンクを、目立つボタンに変える。作業は30分ほど。
- 数週間後にまた数字を見て、フォームへの遷移が増えていれば、同じ工夫を他のページにも広げる。
派手なリニューアルではありませんが、「効く1枚」を見つけて小さく直したことで、限られた時間がちゃんと成果につながります。
あなたへの影響
- 「どこから手をつけるか」で悩む時間が減り、迷いなく着手できます。
- 影響の大きいページから直すので、少ない作業時間でも手ごたえを感じやすくなります。
- 「なぜこのページを直したのか」を数字で説明できるので、上司への報告もしやすくなります。
明日やること
- GA4で、表示回数の多いページ上位10枚をメモに書き出す。
- その中から、目的の行動につながっていないページを1〜2枚選ぶ。
- 選んだ1枚の、その日のうちに直せる小さな箇所(見出し・ボタン文言など)を1つだけ直す。
チェックリスト
所要時間の目安:ページの洗い出し15分+最初の1手30分ほど。上から順に進めれば大丈夫です。
- 見られている量を知る
- GA4「ページとスクリーン」で表示回数の多い順にページを並べた
- 上位10ページくらいをメモに書き出した
- (社内・自分のアクセスが混ざっていないか、除外設定も確認した)
- 取りこぼしを見つける
- 各ページの「目的の行動(問い合わせ・回遊・購入など)」を書き出した
- 目的につながっていないページを1〜2枚にしぼった
- 「見られている×取りこぼし」が重なるページを最優先に決めた
- 小さく直して確かめる
- 全面リニューアルではなく、その日直せる箇所を1つだけ選んだ
- 直した日付と内容をメモに残した
- 数週間後に同じ数字を見て、効果を確認する予定を入れた

サイト改善は、全部を完璧に直す仕事ではありません。限られた時間の中で、いちばん効く1枚を選んで、そこから少しずつ。今日、よく見られているページを書き出せたなら、それだけでもう優先順位づけは始まっています。
「うちの場合、どのページを優先すればいい?」と迷ったら、お問い合わせからいつでも声をかけてくださいね。一緒に絞り込みを考えます。