
UTMパラメータの設定方法|メルマガ・SNSの効果を分けて見る
「先週送ったメルマガ、どのくらいサイトに来てくれたんだろう?」 「Xに投稿したリンク、クリックされたのかな……」 メルマガもSNSも、頑張って投稿はしている。でも、そこから実際に何人サイトに来てくれたのかは、なんとなくの手応えでしか分からない——そんなモヤモヤ、ありませんか。
大丈夫です。そのモヤモヤは、リンクの後ろにUTMという小さな印を足すだけで、かなりスッキリします。メルマガから来た人、SNSから来た人、広告から来た人が、GA4の中で種類ごとに分かれて見えるようになります。今日は、その印の作り方と、見えた数字の受け止め方を、1本のリンクから一緒に確認していきましょう。
結論:配布するリンクの後ろに「UTMパラメータ」という短い印を足しておくと、GA4でそのリンク経由の訪問を種類ごとに見分けられます。Googleの無料ツール「Campaign URL Builder」に、媒体(source)・手段(medium)・名前(campaign)の3つを入れるだけで、印つきのリンクが自動で完成します。まずはメルマガの1本から作って、貼り替えてみれば、今日はそれで十分です。
何が起きているのか
「メルマガから何人来たか分からない」のは、あなたの計測不足ではありません。ふつうにリンクを貼っただけだと、GA4はその訪問を「Direct(直接)」や、うまく振り分けられない分としてまとめてしまい、メルマガ経由なのかどうかを判別できないんです。とくにメールアプリからのクリックは、経路の情報が引き継がれず「直接来た人」に混ざりがちです。
そこで登場するのが「UTMパラメータ」です。UTMパラメータとは、ざっくり言うと「このリンクは"どこ"の"何"から配ったものですよ」という目印をリンクの後ろに付け足したもののこと。たとえば、ふだんのURLの後ろに ?utm_source=mailmagazine のような文字列がくっついた形になります。この印があると、GA4は「ああ、これはメルマガから来た人だ」と正しく振り分けてくれます。
一人でサイトを回していると、「投稿はしているけど、効果があるのか分からない」まま続けるのがいちばんつらいですよね。印を付けておけば、後から「メルマガとSNS、どっちが来てもらえているか」を数字で見られるようになります。無料で、リンクを差し替えるだけ。今日から始められます。
手順を小さく分ける

いきなり全部のリンクに付けようとせず、まずはメルマガの1本から、次の手順でやってみます。文字列を手で書くと打ち間違えやすいので、Googleの無料ツールに任せるのが安心です。
- 無料ツールを開く:「Campaign URL Builder(キャンペーンURLビルダー)」で検索すると、Googleが提供する無料ページが見つかります。ここに入力すると、印つきのリンクが自動で出来上がります。
- 元のURLを入れる:いちばん上の欄に、飛ばしたい自社サイトのページのURL(例:トップページやキャンペーンページ)をそのまま貼ります。
- 3つの印を入れる:次の3つを埋めます。ここが今日の主役です。
- campaign source(媒体):どこから配ったか。メルマガなら
mailmagazine、Xならx、といった具合。 - campaign medium(手段):どんな方法か。メールなら
email、SNSならsocial、広告ならcpc。 - campaign name(名前):何のための配布か。
2026-07-summerのように、後で自分が分かる名前を付けます。
- 完成したリンクをコピーする:入力すると、ページの下のほうに印つきの長いリンクが自動で表示されます。これをコピーします。
- 配布物に貼り替える:メルマガ本文のリンクを、このコピーしたリンクに差し替えて送ります。
まずは「1」から「5」を、メルマガの1本でやってみるところまでできれば、今日はそれで十分です。SNSや広告は、慣れてきてから同じ要領で増やせば大丈夫です。
具体例
3つの印は、次のように決めておくと迷いません。媒体と手段はいつも同じ言葉を使うのがコツです(バラバラだと後で集計がずれます)。
| 配る場所 | source(媒体) | medium(手段) |
|---|---|---|
| メルマガ | mailmagazine | email |
| X(旧Twitter) | x | social |
instagram | social | |
facebook | social | |
| リスティング広告 | google | cpc |
たとえば、夏のキャンペーンをメルマガで告知するなら、印はこうなります。
- source=
mailmagazine - medium=
email - name=
2026-07-summer
出来上がるリンクは、https://自社サイト.jp/campaign/?utm_source=mailmagazine&utm_medium=email&utm_campaign=2026-07-summer のような形。長く見えて少し驚くかもしれませんが、後ろの ? 以降が印なので、リンクの働き(飛ぶ先)は元のページのままです。安心して貼り替えてください。
数日たったら、GA4で確認してみましょう。「レポート」→「集客」→「トラフィック獲得」を開き、表の左上あたりで分類を「セッションのソース / メディア」に切り替えると、mailmagazine / email という行が現れます。そこがメルマガ経由の訪問です。同じ画面でSNS(social)や広告(cpc)と並べて眺めれば、「今月、どの配布がいちばん来てもらえたか」がひと目で分かります。
数字を見るときの注意:印を付け忘れて配ったリンクは、後からさかのぼって計測することはできません(付けた時点から先の分だけ集計されます)。だから「完璧なルールを作ってから」と気負わず、まずは1本付けて、走りながら整えていくくらいで大丈夫です。また、自社サイト内のリンク(同じサイトのページ同士をつなぐリンク)にはUTMを付けないのが基本です。付けると訪問が途中で切れて二重に数えられ、かえって数字が乱れます。UTMは「外から自社サイトへ呼び込むリンク」だけに使う、と覚えておきましょう。
あなたへの影響
- メルマガ・SNS・広告のどれが効いているかが数字で分かり、力を入れる先を決めやすくなる。
- 「投稿はしているけど手応えがない」というモヤモヤが減り、続けるはげみになる。
- 上司に「先月のメルマガ、サイトに◯人来ました」と、感覚ではなく数字で報告できる。
明日やること
- 「Campaign URL Builder」を検索して開き、告知したいページのURLを貼る。
- source・medium・name の3つを埋めて、印つきリンクを1本作る(まずはメルマガ用でOK)。
- 次に送るメルマガのリンクを、その印つきリンクに貼り替えて送る。
チェックリスト
まずは最初の1つだけで合格です。残りは慣れてきたら・時間があるときに、で大丈夫。できないことに×は付けなくて構いません。
まずはこれだけ(必須)
- メルマガ用に、印つきリンクを1本作れた
できれば(推奨)
- source・medium・name の3つを埋めて、後で分かる名前を付けた
- 作ったリンクを、実際の配布物に貼り替えた
慣れてきたら/時間があれば(任意・なければスキップ可)
- 媒体(source)と手段(medium)の言葉を、自分用に一覧で決めておいた
- SNS投稿のリンクにも同じ要領で印を付けてみた
- 数日後にGA4の「ソース / メディア」で、配布経由の訪問を確認した
- 自社サイト内のリンクにはUTMを付けていないか見直した

すべての配布に、いきなり印を付ける必要はありません。 まずはメルマガの1本から。印を付けて送って、数日後に数字を見る。その1回で、「頑張った投稿が、ちゃんと誰かに届いていた」ことが見えてきます。手応えが数字になると、続ける気持ちも少し軽くなります。印を1つ付けられた時点で、もう計測は始まっています。
慣れてきたら、SNSや広告にも同じ印を広げて、月に一度「どの配布が来てもらえたか」を眺める習慣にしてみましょう。