
アクセス解析の月次レポートを15分で作る|上司に見せる数字の選び方
月が変わると、上司から「先月、サイトの調子どうだった?」と聞かれる。 そのたびにGA4を開いて、どの数字を抜き出せばいいのか迷い、グラフを並べ直し、気づけば報告資料づくりに半日かかっている——。一人でWEBを回していると、この「月次レポート」が地味に重い仕事ですよね。
でも、月次レポートは凝ったほど良いものではありません。上司が知りたいのは、ほんの数個の数字とその意味です。今日は、毎月15分で終わる月次レポートの作り方を、見る数字を絞るところから一緒に整理していきましょう。
結論:月次レポートに載せる数字は「①訪問数(どれだけ来たか)→ ②流入元(どこから来たか)→ ③よく見られたページ→ ④問い合わせ等の成果」の4つで十分です。
大事なのは数字の多さではなく、先月との増減と、ひとことの解釈を添えること。テンプレートを一度作れば、翌月からは数字を入れ替えるだけで終わります。
何が起きているのか
月次レポートが重く感じるのは、あなたの手際が悪いからではありません。「何を載せれば正解か」が決まっていないので、毎回ゼロから考え直しているからです。
GA4には何十という指標があります。全部を見せようとすると、作るのも大変ですし、受け取った上司も「で、結局どうなの?」と困ってしまいます。レポートの目的は、データを網羅することではなく、上司が次の判断をできる材料を渡すことです。
だから、載せる数字はあらかじめ4つに固定してしまいます。毎月同じ場所から同じ数字を抜く形にすれば、考える時間がなくなり、作業はただの「転記」になります。ここまで来れば、15分は十分に現実的な目標です。
手順を小さく分ける

GA4を開いて、次の4つを上から順に抜き出します。どれもGA4で最初に見る4つの画面とほぼ同じ場所にあるので、見る場所に迷ったらそちらも合わせて確認してみてください。
- 訪問数(どれだけ来たか):レポート →「集客」→「トラフィック獲得」などで、先月のセッション数やユーザー数を確認します。「先月◯◯/前月比+◯%」という形でメモします。絶対値より、増えたか減ったかが大事です。
- 流入元(どこから来たか):同じ画面で、検索・SNS・直接アクセス・広告などの内訳を見ます。一番多い入口と、増えた入口をひとつずつ拾えば十分です。
- よく見られたページ:レポート →「エンゲージメント」→「ページとスクリーン」で、閲覧の多いページを上から3つほど書き出します。どんな情報が求められているかが見えてきます。
- 問い合わせ等の成果:キーイベント(コンバージョン)を設定していれば、その件数を記録します。まだ設定がなければ、問い合わせフォームからの連絡件数を社内で数えるだけでも立派な指標です。
この4つを、先月の数字と並べて1枚にまとめます。各行に「先月と比べてどうだったか」をひとこと添えれば、それでレポートの骨格は完成です。「検索からの訪問が増えたのは、先月公開した事例ページが読まれているからかもしれません」——この一文があるだけで、ただの数字の羅列が「報告」に変わります。
具体例
たとえば、こんな1枚です。難しい体裁はいりません。メールの本文やテキストでも十分伝わります。
- 訪問数:先月より約1割増。新しく載せたお知らせが少し読まれたようです。
- 流入元:検索からが最多で、ほぼ横ばい。SNSからの訪問が少し増えました。
- よく見られたページ:トップ・料金ページ・採用ページの順。採用ページが先月より上がっています。
- 問い合わせ:5件(先月は4件)。採用ページ経由の動きが出ているかもしれません。
この4行に、最後に「来月は採用ページの問い合わせ導線を見直してみます」といった次の一手を一行添えれば、上司は「ちゃんと見て、考えてくれているな」と受け取ってくれます。
数字を見るときの注意:GA4のデータは、社内・自社からのアクセスが混ざると数字がぶれます。正確な絶対値を競うより、毎月同じ条件で、先月と比べることを優先すると落ち着いて読めます。検索からの流入の中身をもう少し知りたいときは、Search Consoleで検索流入を確認する基本も合わせて見てみてください。
あなたへの影響
- 載せる数字が4つに決まると、毎月「何を載せるか」で悩む時間がなくなる。
- 増減とひとこと解釈をセットにするので、上司への説明に自信が持てる。
- テンプレートが一度できれば、翌月からは数字の入れ替えだけ。報告が「作業」になり、15分で終わる。
明日やること
- 今月分でいいので、GA4から訪問数・流入元・よく見られたページ・成果の4つを書き出してみる。
- それぞれに先月との増減(+◯%や横ばい)を1つずつ添える。
- この形をそのままテンプレートとして保存し、来月は数字だけ入れ替えられるようにしておく。
チェックリスト
- 訪問数を「先月/前月比」の形で記録した
- 流入元の一番多い入口と、増えた入口を拾った
- よく見られたページを上位3つ書き出した
- 問い合わせ等の成果件数を記録した(設定がなければ手動カウント)
- 各数字に「増えた・減った・横ばい」のひとことを添えた
- 最後に「来月やること」を一行入れた
- 毎月同じ条件(期間・除外設定)で比べるようにした
- 同じ形をテンプレートとして保存した

月次レポートは、立派な資料を作る仕事ではありません。 上司が次の判断をできるように、大事な数字を4つ選んで、ひとこと添えて渡す——それだけで十分役目を果たしています。今月この4つを書き出せたなら、来月はもっと早く、もっと落ち着いて作れます。
毎月コツコツ数字を見て、変化に気づいて、次の一手を考える。その積み重ねが、サイトを少しずつ良くしていきます。「この数字、どう見せれば伝わる?」と迷ったら、お問い合わせからいつでも声をかけてくださいね。