
GA4とSearch Consoleの連携手順|レポートが出ないときは
「GA4とSearch Consoleを連携すると、検索の言葉まで見えるようになるらしい」 そう聞いて設定してみたものの、GA4のレポートをいくら探しても、それらしい画面が見当たらない。設定画面に戻ると「リンク済み」とは書いてある。でも、どこにも出てこない——。
その状態、設定を間違えたわけでも、あなたの探し方が悪いわけでもありません。GA4の連携には、リンクしたあとにもうひとつだけ必要な操作があるのですが、それが画面のかなり別の場所にあるので、まず気づけないのです。
今日は、権限の確認からレポートが実際に表示されるところまで、つまずきやすい順に一緒に片づけていきましょう。5分ほどで終わります。
結論:GA4とSearch Consoleの連携は、「権限 →リンク →公開」の3つでそろいます。①両方の権限(GA4は編集者以上、Search Consoleは確認済みの所有者)を自分が持っているか確かめる。②GA4の「管理」からSearch Consoleをリンクする。③そのあと「レポート →ライブラリ」で、Search Consoleのまとまり(コレクション)を公開する。レポートが出てこない原因のほとんどは、この③をしていないことです。
何が起きているのか
まず前提を少しだけ整理させてください。
- GA4(Googleアナリティクス4):サイトに来た人が、どのページをどう見たかを測るツール。サイトに入ったあとの動きが得意です。
- Search Console(サーチコンソール):Google検索の結果に自社サイトがどう出て、どんな言葉でクリックされたかが分かるツール。サイトに入る前の動きが得意です。
この2つは、担当している範囲が「入る前」と「入ったあと」できれいに分かれています。だから普段は画面を行ったり来たりして、頭の中でつなぎ合わせることになります。連携すると、そのつなぎ合わせをGA4の中でまとめて見られるようになる、というわけです。
そして、GA4ではリンクしただけではレポートが表示されません。GA4のレポート一覧は「コレクション」というまとまり単位で出す/出さないを決めるつくりになっていて、Search Consoleのまとまりは、初期状態では非公開(=メニューに出ない状態)で置かれています。リンク作業と、そのまとまりを公開する作業が別の場所にあるので、「設定したのに出てこない」が起きやすいのです。
仕組みの都合であって、見落としたあなたのせいではありません。順番に、ひとつずつ進めていきましょう。
手順を小さく分ける

上から順に進めれば大丈夫です。なお、GA4とSearch Consoleは画面の名称や並びがときどき変わります。案内と名前が少し違っても、慌てず近い言葉を探せば大丈夫です。
- 「権限」を確かめる(ここが最初の関門):連携するには、GA4側でそのプロパティの「編集者」以上、Search Console側でそのプロパティの「確認済みの所有者」——この両方が必要です。片方だけだと、リンクの画面で相手のサイトが選択肢に出てきません。制作会社さんが両方を持っている場合もあるので、選択肢に出てこないときは、まず権限の確認から相談してみてください。
- GA4で「リンク」の画面を開く:GA4の左下にある「管理」を開き、「サービス間のリンク設定」の中から「Search Console のリンク」を選びます。開いたら「リンク」ボタンを押します。
- つなぐ相手を選ぶ:「アカウントを選択」から、自社サイトのSearch Consoleプロパティを選びます。次に、GA4側のウェブデータストリーム(サイトのデータを受け取る入口のこと。通常は自社サイトのURLのものが1つ)を選び、内容を確認して「送信」で確定します。
- 「公開」して、レポートをメニューに出す:ここが見落としやすい最後の一手です。左メニューの「レポート」を開き、いちばん下の「ライブラリ」を選びます。並んでいるコレクション(レポートのまとまり)の中から「Search Console」を探し、カード右上の点が縦に3つ並んだメニューから「公開」を選びます。
- 表示を確認する:「レポート」のメニューに「Search Console」の項目が増えていれば完了です。データが入ってくるのは連携した翌日以降で、連携より前の期間はさかのぼって表示されません。当日に数字が出なくても、設定を疑わなくて大丈夫です。
まずは「1」の権限確認だけでも十分な前進です。権限がそろっていれば、2〜4は続けて5分ほどで終わります。
具体例
無事につながると、GA4のレポートに次の2つが増えます。名前が似ていますが、見えるものが違います。
- Google のオーガニック検索クエリ:「どんな言葉で検索されて、何回表示され、何回クリックされたか」。読者がサイトにたどり着く前の言葉が分かります。
- Google のオーガニック検索トラフィック:「その検索からどのページに入って、入ったあとにどう動いたか」。着地したページ単位で、その後の動きまでつながって見えます。
たとえば、「〇〇 費用 相場」で検索されて、ある1ページに多く着地している。でも、そのページに入った人はほとんどそのまま帰っている——そんな流れが1画面で見えると、「このページに、料金の目安と問い合わせへの案内を足してみようか」と、次の一手が具体的に決まります。「検索の言葉」と「入ったあとの行動」が、別々の画面ではなく地続きで見られるのが、連携のいちばんの価値です。
数字を見るときの注意:Search Consoleの数字とGA4の数字は、ぴったり一致しません。Search Consoleは「Google検索の結果でどう表示・クリックされたか」を検索側で数え、GA4は「サイトに届いた人」をサイト側で数えていて、そもそも測っている場所が違うためです。ズレていても、設定ミスとは限りません。一致させようとせず、傾向(増えているか・減っているか)を見ると落ち着いて使えます。また、1つのSearch Consoleプロパティをリンクできるデータストリームは1つだけです。サイトを複数持っている場合は、それぞれのGA4プロパティで同じ手順を繰り返してください。
あなたへの影響
- 「どんな言葉で来て、そのあとどう動いたか」を1つの画面でたどれるので、直すページを選ぶ根拠が説明しやすくなる。
- 月次レポートを作るときに、検索側とサイト側の画面を行き来する手間が減る。
- 「リンク済みなのに出てこない」で悩む時間がなくなり、次に困った人(後任や同僚)にも手順を渡せる。
明日やること
- GA4の「管理 →サービス間のリンク設定 →Search Console のリンク」を開いて、リンク済みかどうかだけを確かめる。
- まだなら、自分に両方の権限(GA4の編集者以上/Search Consoleの確認済み所有者)があるかを確認する。足りなければ、誰が持っているかを1行メモに残す。
- リンク済みなら、「レポート →ライブラリ」で「Search Console」のコレクションを公開する。
チェックリスト
まずは最初の1つだけで合格です。残りは慣れてきたら・時間があるときに、で大丈夫。できないことに×は付けなくて構いません。
まずはこれだけ(必須)
- GA4の「管理 →サービス間のリンク設定 →Search Console のリンク」の画面を開けた
できれば(推奨)
- GA4側で自分が「編集者」以上の権限を持っているか確認した
- Search Console側で自分が「確認済みの所有者」か確認した
- リンクを設定した(またはリンク済みであることを確認した)
慣れてきたら/時間があれば(任意・なければスキップ可)
- 「レポート →ライブラリ」で「Search Console」のコレクションを公開した
- レポートのメニューに「Search Console」が出ていることを確認した
- データが入るのは翌日以降・過去はさかのぼらない、と理解した
- Search ConsoleとGA4の数字は一致しないもの、と社内に共有した
- 権限を持っている人(自社・制作会社)の名前をメモに残した

「設定したのに出てこない」でつまずいていた時間は、決してムダではありません。仕組みが分かれば、次に同じ画面を開く人に、そのまま渡せる知識になります。
連携は、一度つないでしまえばそれで終わりです。あとは月に一度、増えたレポートを眺めて、「この言葉で来た人が、どのページで止まっているかな」と1つ気づければ十分。今日ここまでたどり着いた時点で、いちばんややこしいところは越えています。
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