
Search ConsoleのCTR改善|クリック率が低いページの直し方
月に一度、Search Consoleを開いて数字を眺める。表示回数は思ったより多い。順位も1ページ目に入っている。……なのに、クリック数はほんの少し。「検索結果には出ているのに、どうして押してもらえないんだろう」。そう思いながら、今月もそっと画面を閉じていませんか。
それは、ページの中身が悪いからとは限りません。検索している人が最初に見るのは、ページそのものではなく検索結果に並ぶタイトルと説明文です。ここが「自分の探しているものだ」と伝わっていないと、どんなに良いページでも素通りされてしまいます。逆に言えば、書き直すのはページのごく一部だけで済むことも多いんです。今日は、クリック率の低いページを見つけて、検索結果での見え方を整えるところまで、一緒に順番に進めていきましょう。
結論:CTR(クリック率)の改善は、次の3ステップで進めると迷いません。
1. 見つける:Search Consoleで「表示回数は多いのに、CTRが低いページ」を選ぶ
2. 見直す:そのページに来ている検索語と、タイトル・説明文がかみ合っているかを確かめて直す
3. 確かめる:直した日をメモして、4週間ほどたってから前後を比べる
いきなり全ページに手をつけなくて大丈夫です。まずは1ページだけ、タイトルを見直すところから始めてみましょう。
何が起きているのか:CTRが低いページの「よくある理由」
CTR(クリック率)は、検索結果に表示された回数のうち、実際にクリックされた割合です。たとえば1,000回表示されて20回クリックされたら、CTRは2%です。Search Consoleの「検索パフォーマンス」で、ページごと・検索語(クエリ)ごとに確かめられます。
CTRが低くなる理由は、現場ではだいたい次のどれかです。
- タイトルが検索語とかみ合っていない:たとえば「業務用エアコン 点検 費用」で探している人に、タイトルが「サービス紹介|株式会社〇〇」だと、費用が載っているページだと伝わりません。
- 説明文(meta description)が、中身を伝えきれていない:説明文が空欄だったり、全ページ同じ文章だったりすると、ページの本文から一部が抜き出されて表示されることがあります。それが分かりにくい一文になっている場合もあります。
- Googleがタイトルを書き換えて表示している:設定したタイトルが長すぎる・ページの内容と合っていないなどの場合、Googleが見出しなどを使って別の表示にすることがあります。
- 検索結果の画面そのものが変わっている:地図、動画、よくある質問、AIによる概要などが上に並ぶ検索語では、順位が同じでもクリックが少なめになることがあります。これはページの問題ではないので、気にしすぎなくて大丈夫です。
最後の理由は自分では変えられませんが、最初の3つは担当者が手を入れられる部分です。そして、どれも本文を書き直すより、ずっと短い時間で試せます。
3ステップでCTRを改善する

ここからは、3つのステップを1つずつ見ていきます。Search Consoleの基本的な画面の開き方は、Search Consoleで検索流入を確認する|最初に見る基本にまとめています。
ステップ1:CTRが低いページを見つける
- Search Consoleの「検索パフォーマンス」を開き、期間を「過去3か月間」にします。数字が少ないサイトでも、3か月あれば傾向が見えやすくなります。
- 画面上部の4つの数字のうち、「平均CTR」と「平均掲載順位」もクリックしてオンにします。すると、下の表にもCTRと掲載順位の列が出てきます。
- 表のタブを「ページ」に切り替え、表示回数の多い順に並べます。
- 上から見ていき、「表示回数は多いのに、CTRがほかのページより低い」ページに印をつけます。
ここで大事なのは、ほかのサイトの数字ではなく、自分のサイトの中で比べることです。「CTRは何%あれば合格」という決まった基準はありません。順位が近いページどうしで比べて、1つだけ低いものがあれば、そこが見直しどころの候補です。
候補は、掲載順位がだいたい1ページ目(10位前後まで)に入っているページから選ぶのがおすすめです。順位が大きく下にあるページは、見え方より先に中身や順位の課題があることが多く、タイトルを変えても変化が見えにくいからです。
ステップ2:検索語とタイトル・説明文のかみ合わせを見直す
印をつけたページをクリックすると、そのページだけに絞り込んだ状態になります。そのまま表のタブを「クエリ」に切り替えると、このページがどんな言葉で表示されているかが分かります。
並んだ検索語を見ながら、次の3つを確かめます。
- いちばん表示回数の多い検索語が、タイトルに入っているか:入っていなければ、自然な形でタイトルの前のほうに入れます。
- 検索している人が知りたいことに、タイトルと説明文が答えているか:「費用」で探されているなら費用の目安が載っていること、「やり方」で探されているなら手順が分かることを、言葉で伝えます。
- 実際の検索結果でどう見えているか:その検索語で自分でも検索してみて、表示されているタイトルと説明文を確かめます。設定したものと違っていれば、Googleが書き換えている可能性があります。
直すときのコツは、ページに書いてあることだけを書くことです。クリックを増やしたくて、ページにない情報や大げさな言葉を入れると、来てくれた人をがっかりさせてしまいます。タイトルと説明文の書き方そのものは、titleとmeta descriptionの書き方|よくある間違いと直し方で詳しく紹介しています。
ページに来ている検索語をもう少し深く読みたいときは、Search Consoleで検索クエリを深掘り|どんな言葉で来ているかも参考になります。
ステップ3:直した日を記録して、4週間後に比べる
タイトルや説明文を直したら、直した日と、直す前後のタイトルをメモしておきます。サイトの更新記録をつけているなら、そこに1行足すだけで十分です(記録のつけ方はサイトの更新履歴を残す運用にまとめています)。
検索結果に新しいタイトルが反映されるまでには、数日から数週間かかることがあります。早く見てもらいたいときは、Search Consoleの「URL検査」からインデックス登録をリクエストする方法もありますが、反映のタイミングは約束されたものではないので、気長に待ちましょう。
4週間ほどたったら、検索パフォーマンスの期間設定で「比較」を選び、直す前の4週間と直した後の4週間を並べて見ます。見るのは、そのページの表示回数・クリック数・CTRの3つです。
具体例:タイトルを1か所直しただけで、クリックが増えたケース
ある設備メンテナンス会社のWEB担当者は、Search Consoleで「業務用エアコンの点検サービス」のページを見つけました。掲載順位は平均で6位前後、表示回数はサイトの中でも上位なのに、CTRはほかのページの半分ほどでした。
このページに来ている検索語を見ると、いちばん多いのは「業務用エアコン 点検 費用」。ところがタイトルは「点検サービス|株式会社〇〇」で、説明文は空欄でした。ページの中には料金の目安表があるのに、検索結果ではそれが伝わっていなかったのです。
そこで、次のように直しました。
- タイトル:業務用エアコンの点検費用の目安|点検内容と流れ|株式会社〇〇
- 説明文:業務用エアコンの点検にかかる費用の目安を、台数・機種別の表でまとめています。点検でやること、ご依頼から当日までの流れもご紹介します。
4週間後、直す前後の4週間を比べると、次のようになりました。
| 直す前の4週間 | 直した後の4週間 | |
|---|---|---|
| 表示回数 | 820回 | 860回 |
| クリック数 | 9回 | 21回 |
| CTR | 約1.1% | 約2.4% |
表示回数はほとんど変わらないまま、クリック数が増えています。本文には一切手を入れていません。検索している人に「ここに答えがあります」と伝え直しただけです。
もちろん、いつもこのとおりになるわけではありません。変化がなかったときは、別の検索語に合わせて言葉を変えてみる、ページの中身そのものを見直す、と次の一手を考えればいいだけです。中身から手を入れるときは、古い記事をリライトして、検索順位を立て直す進め方が使えます。
補足:直した後の数字は、季節や検索結果の画面の変化など、タイトル以外の理由でも上下します。1ページの結果だけで「この書き方が正解」と決めつけず、いくつか試しながら、自社のサイトに合う書き方を見つけていきましょう。
あなたへの影響
- 「出ているのにクリックされない」もやもやが、どこを直せばいいか分かる作業に変わる。
- 本文を書き直す大仕事の前に、タイトルと説明文だけで試せる一手が手に入る。
- 直した日と前後の数字が残るので、上司への報告で「こう直して、こう変わりました」と説明しやすくなる。
- 一度やり方をつかめば、月に1ページずつ、無理なく続けられる。
明日やること
- Search Consoleの検索パフォーマンスで、期間を過去3か月にし、「平均CTR」と「平均掲載順位」をオンにする。
- 「ページ」タブを表示回数の多い順に並べ、CTRが低めのページを1つだけ選ぶ。
- そのページの「クエリ」を見て、いちばん多い検索語がタイトルに入っているかを確かめる。入っていなければ、タイトルの直し案を1つ書いてみる。
チェックリスト
まずは最初の1つができれば合格です。残りは、時間のあるときに少しずつで大丈夫です。
まずはこれだけ(必須)
- 表示回数が多いのにCTRが低めのページを、1つ見つけた
できれば(推奨)
- そのページに来ている検索語を「クエリ」タブで確かめた
- いちばん多い検索語が、タイトルに自然に入っているか確かめた
- 実際に検索して、検索結果でのタイトルと説明文の見え方を確かめた
- タイトルと説明文を、ページに書いてある内容の範囲で直した
慣れてきたら/必要があれば(任意・なければスキップ可)
- 直した日と、直す前後のタイトルを更新記録にメモした
- 4週間後に「比較」で、直す前後の表示回数・クリック数・CTRを見比べた
- 月に1ページずつ見直す流れを、月次の作業に組み込んだ

検索結果に表示されているということは、Googleがそのページを「この検索に関係がある」と認めてくれているということです。つまり、あと一歩のところまで来ています。足りないのは、検索している人への伝え方だけかもしれません。
これまで毎月数字を眺めてきた時間は、無駄ではありません。その数字の中に、直す場所のヒントがちゃんと入っています。まずは1ページ、タイトルを見直すところから始めてみましょう。
※本記事は一般的な実務の考え方をまとめたものです。Search Consoleの画面や項目名、検索結果の表示のされ方は更新されることがあります。最新の仕様は、Google公式のヘルプでご確認ください。
よければ、こちらも
- Search Consoleで検索流入を確認する|最初に見る基本
- Search Consoleで検索クエリを深掘り|どんな言葉で来ているか
- titleとmeta descriptionの書き方|よくある間違いと直し方
- 古い記事をリライトして、検索順位を立て直す進め方
- 検索順位が急に落ちたときの確認手順|原因を5段階で切り分ける
- サイトの更新履歴を残す運用|「いつ何を変えた?」に1行で答える
うちのサイトではどのページから手をつければいいか、というご相談はお問い合わせから気軽に声をかけてくださいね。一緒に考えていきましょう。