自社サイトの管理画面とアクセス解析の画面を並べて開き、設定を確かめている企業のWEB担当者

GA4の設置と初期設定|計測できているかの確認まで6手順

「うちのサイト、アクセス数どれくらい?」 そう聞かれて画面を開いてはみたものの、そもそも計測タグが入っているのかどうかも自信がない。前の担当者から引き継いだまま、誰も触っていない気がする——そんな状態、実はめずらしくありません。

大丈夫です。GA4(Googleアナリティクス4)の設置は、順番どおりに進めれば1時間ほどで終わる作業です。そして何より大事なのは、入れたあとに「本当に数字が取れているか」を自分の目で確かめること。今日はそこまでを、小さな手順に分けて一緒にやっていきましょう。

結論:GA4は「①アカウント・プロパティを作る → ②データストリームを作って測定ID(G-から始まる番号)を取る → ③サイトにタグを設置する → ④リアルタイムで自分のアクセスが映るか確認する → ⑤データ保持期間を延ばす → ⑥自社アクセスを除外する」の6手順で整います。
全部を今日やらなくて大丈夫。①〜④の「計測できている」までいけば、その日は合格です。
GA4とは:Googleが無料で提供しているアクセス解析ツールです。サイトに小さなタグ(計測用のコード)を貼っておくと、「何人来たか」「どこから来たか」「どのページが見られたか」を記録してくれます。

何が起きているのか

引き継いだサイトで計測がよくわからない状態になっているのは、担当者の不注意ではありません。アクセス解析の仕組みが数年前に大きく入れ替わったからです。

以前は「ユニバーサルアナリティクス(UA)」という旧バージョンが広く使われていました。これは2023年7月に計測が停止し、2024年7月には管理画面とデータも見られなくなっています。つまり、サイトにUA-から始まる古いタグが残っていても、そこからはもう数字は取れません。「タグは貼ってあるのに数字が出ない」の正体が、これであることは今もよくあります。

さらに、社内にサイトを作った制作会社の設定情報が残っていない、アカウントが退職者のGoogleアカウントに紐づいたまま、というのもよく聞く話です。こうなると、「まっさらな状態から自社名義で入れ直す」ほうが、探し回るより結局早くて安全なことが多いです。

過去の経緯を全部解き明かさなくて構いません。今の自社サイトで、今日から数字が取れる状態を作れば十分です。

手順を小さく分ける

GA4の導入を「タグを貼る」「リアルタイムで確認する」「設定を整える」の3段階に分けて示した流れ図
「貼る → 確かめる → 整える」の順に。確かめるまで進めば、その日は合格です

Googleアナリティクスの画面は名称や並びがときどき変わります。下の案内と表示名が少し違っても、慌てず近い名前を探せば大丈夫です。

1. アカウントとプロパティを作る(会社名義で)

Googleアナリティクスに、会社で管理しているGoogleアカウントでログインします。左下の「管理(歯車のアイコン)」から「アカウントを作成」→ 続けて「プロパティを作成」に進みます。

ここでのいちばんの要点は、個人のGmailではなく、退職しても引き継げるアカウントで作ることです。ここを最初に押さえておくと、数年後の自分と後任がずいぶん助かります。

2. データストリームを作って測定IDを控える

プロパティを作ると、続けて「データストリーム」の設定に進みます。「ウェブ」を選び、自社サイトのURL(https://〜)とサイト名を入れて作成します。

作成すると G-で始まる「測定ID」が表示されます。これがサイトと解析をつなぐ番号です。メモに控えておきましょう。UA-で始まる番号は旧バージョンのもので、今は使いません

3. サイトにタグを設置する

測定IDをサイトに読み込ませます。やり方は主に3つあり、自社の状況で選べるものを1つ選べば十分です。

どの方法でも、タグは「全ページ」に入っている必要があることだけ覚えておいてください。トップページだけに入っていると、下層ページの数字が取れません。

4. リアルタイムで「計測できているか」を確認する

ここがこの記事でいちばん大事な手順です。設置しただけで安心せず、必ず自分の目で確かめます

  1. スマホなど、いつもと違う回線から自社サイトを開く(社内除外の設定をした後でも確認できるように)。
  2. GA4の「レポート」→「リアルタイムの概要」を開く。
  3. 表示中のユーザー数が1以上になっていれば、計測は動いています
  4. サイト内をいくつかクリックして回り、閲覧されたページの一覧に、そのページ名が出てくるかも見ておきます。

数分待っても0のままなら、タグが全ページに入っていない、測定IDの貼り間違い、キャッシュ(表示を速くする一時保存)が残っている、あたりが定番の原因です。Googleが提供している「Tag Assistant」で、タグが読み込まれているか調べることもできます。

ここまで来たら、今日はいったん終わりで大丈夫です。 数字が取れ始めているなら、いちばん大きな山は越えています。

5. データ保持期間を延ばす

GA4は初期設定のままだと、詳しい分析に使えるデータの保持期間が2か月と短めです。管理 →「データの収集と修正」→「データ保持」から、より長い期間(14か月など、選べる最長)に変更しておきます。

これはあとから遡って延ばせない設定なので、思い出した今日のうちに変えておくのがおすすめです。「去年の同じ時期と比べたい」と言われる日は、たいてい急にやってきます。

6. 自社・社内からのアクセスを除外する

自分たちの確認作業がそのまま数字に混ざると、少ないアクセスのサイトほど実態が見えなくなります。会社の固定IPアドレスがわかるなら、内部トラフィックの除外設定をしておきましょう。→自社・社内からのアクセスを除外して数字を正しくする設定

あわせて、Search Consoleとの連携もしておくと、検索での見え方とサイト内の動きを行き来して見られるようになります。ただしこれは、数字がたまってきてからで十分です。

具体例

たとえば「サイトはあるけれど、解析は前任者が入れたきり」という会社の場合。

ここまでで、その日の作業は終わりです。翌週には少しずつデータがたまり、「先週は何人来たか」が言えるようになります。設置した日のデータはさかのぼって取れないので、「あとでまとめてやろう」より「今日、動く状態にする」ほうが、結果的に得をします。

注意:GA4は無料で使えますが、アクセス解析はサイト訪問者の行動を記録する仕組みです。自社サイトのプライバシーポリシーに、アクセス解析ツールを利用している旨と、その内容を記載しているか確認しておきましょう。Cookie(訪問者の端末に保存される小さな記録)の扱いについては、自社の方針や取り扱う情報に応じて、必要なら法務や専門家にも相談してください。

あなたへの影響

明日やること

  1. Googleアナリティクスに会社のGoogleアカウントでログインし、プロパティとウェブのデータストリームを作って、G-で始まる測定IDを控える。
  2. CMSの設定欄・GTM・制作会社への依頼のうち、自社でできる方法を1つ選んでタグを全ページに設置する。
  3. スマホから自社サイトを開き、GA4の「リアルタイムの概要」で数字が1以上になるかを確認する。

チェックリスト

まずは「計測できている」までで合格です。残りは落ち着いてからで大丈夫。できていない項目に×を付ける必要はありません。

まずはこれだけ(必須)

できれば(推奨)

慣れてきたら/必要に応じて(任意・該当なしならスキップ可)

落ち着いた表情で椅子に座り、設定を終えた画面から少し顔を上げている企業のWEB担当者

アクセス解析は、入れた瞬間に何かが良くなるツールではありません。今日から数字がたまり始める、その最初の日を作る作業です。

だから、今日は「リアルタイムに1が出た」だけで十分な前進です。数字の読み方は、データがたまってから覚えれば間に合います。何より、前任者から引き継いだあいまいな状態を、自分の手で確かめられる状態に戻せた——それは小さくない仕事です。

数字が取れ始めたら、次は見る画面を絞るところから。GA4の見方がわからない人へ|最初に見る4つの画面と、成果を数えるための問い合わせCVをGA4で計測する設定が、そのまま次の一歩になります。検索での見え方が気になってきたらSearch Consoleで検索流入を確認する基本もどうぞ。設定でつまずいたら、お問い合わせからいつでも声をかけてくださいね。

関連用語