パソコンでアクセス解析の画面と問い合わせフォームを見比べながら、問い合わせが何件あったかを確かめようとしている企業のWEB担当者

問い合わせ件数をGA4で計測する|キーイベント設定の手順

「今月、アクセスは増えたみたいだけど……で、問い合わせは何件あったの?」 上司にそう聞かれて、はっきり答えられずに固まってしまう。GA4を開けばアクセス数や流入元はわかるのに、肝心の「問い合わせが何件あったか」は、なぜか数字で出てこない——そんなもどかしさ、ありませんか。

それは、あなたの設定漏れというより、GA4は「問い合わせを成果として数える」設定を、最初は自分で教えてあげないといけないからなんです。アクセスを測るのは自動でも、何を「ゴール」とみなすかは、サイトごとに違うので初期設定では決まっていません。今日は、問い合わせを成果(キーイベント)として数えられるようにする設定を、一緒に順番に進めていきましょう。

結論:GA4で問い合わせ件数を測るいちばん手軽な方法は、「送信後に表示されるサンクスページ(お礼ページ)の表示」を目印にすることです。①サンクスページのURLを確認 → ②そのページが開かれたときに発火するイベントを作成 → ③そのイベントを「キーイベント」に設定、の3ステップで進めます。
一度に完璧を目指さなくて大丈夫。まずは「サンクスページがあるか」を確かめるところからで十分です。

何が起きているのか

GA4で問い合わせが見えないのは、設定が「間違っている」のではなく、まだ何も決めていないだけのことがほとんどです。

GA4は、ページの表示やスクロールといった基本的な動きは自動で記録してくれます。でも、「このサイトにとっての成果は問い合わせの送信です」という"ゴールの定義"は、サイトによって違いますよね。だからGoogleの側では決められず、担当者が「これが成果です」と指定してはじめて、件数として数えられるようになります。

ここで一つ、用語の整理をしておきます。GA4では以前「コンバージョン」と呼んでいた成果の指標が、現在は「キーイベント」という名前に変わっています(管理画面の表記やメニューの位置は更新されることがあるため、最終的には最新の公式ヘルプで確認してください)。呼び方は変わっても、やることは同じです。「数えたい成果となるできごとに目印をつけ、それを成果として登録する」——この一点だけ押さえておけば大丈夫です。

逆に言えば、この設定さえ一度しておけば、来月からは報告のたびに「問い合わせは○件でした」と数字で言えるようになります。あいまいな手応えではなく、根拠を持って報告できる。それは、あなた自身の安心にもつながります。

手順を小さく分ける

問い合わせをGA4の成果として計測するまでの「送信・目印・成果」の3ステップを並べた概念図
流れはこの3つだけ。「送信 → 目印 → 成果」の順に設定する

一度に全部やろうとせず、次の順番で進めます。①〜③はGA4の管理画面、その前の準備としてサンクスページの確認だけ先にしておきます。

  1. サンクスページのURLを確認する:自社の問い合わせフォームから、テストで一度送信してみます。送信後に「送信が完了しました」といったお礼ページに切り替わり、URLが /contact/thanks/ のように変わるなら、そのURLをメモします。このページの表示が「問い合わせが1件あった」の目印になります。
  2. イベントを作成する:GA4の「管理」→「イベント」→「イベントを作成」を開きます。新しいイベントに名前(例:contact_form_submit)をつけ、「ページの表示(page_view)」のうち、ページのURL(page_location)にメモしたサンクスページのアドレスが含まれるときだけ発火する、という条件を設定します。
  3. キーイベントに登録する:作成したイベントが記録され始めたら、「管理」→「キーイベント」で、そのイベント名をキーイベントとして登録します。これで、問い合わせが成果としてカウントされるようになります。
  4. 数字が入るのを確認する:設定直後はまだ数字が入りません。自分でもう一度テスト送信し、数十分〜翌日ほど待ってから、レポートでキーイベントの件数が増えているかを見ます。1増えていれば、計測は動いています。

まずは「1. サンクスページのURLを確認する」までできれば、今日はそれで十分です。残りは画面を開ける時間ができたときに、一つずつで大丈夫です。

具体例

たとえば、WordPressの問い合わせプラグインを使っていて、送信後に https://example.co.jp/contact/thanks/ というお礼ページが表示されるサイトを考えてみます。

この場合、ステップ2では「page_location/contact/thanks/ を含む page_view が起きたとき」を条件にしてイベントを作ります。すると、お客さんがフォームを送信してお礼ページにたどり着くたびに、contact_form_submit というイベントが1回記録されます。あとはそれをキーイベントに登録すれば、「今月の問い合わせは8件」というように、月次の件数で追えるようになります。

一方で、送信してもページが切り替わらず、同じ画面に「送信しました」とだけ表示されるフォームもあります。その場合はサンクスページのURLが存在しないため、この方法では測れません。そのときは無理せず、フォームの設定で「送信後に専用のお礼ページへ移動する」ように変えられないかを先に確認してみてください。お礼ページを1枚用意するだけで、計測がぐっと簡単になります(あわせて、サンクスページは「問い合わせありがとうございます」と伝える接客の場にもなります)。

影響

問い合わせを件数で追えるようになると、日々の仕事の見え方が変わってきます。

これまでは「アクセスは増えた気がする」「なんとなく問い合わせも来ている」といった、肌感覚での報告になりがちでした。それだと、上司から「で、効果は出ているの?」と聞かれたときに、説明が弱くなってしまいますよね。

問い合わせがキーイベントとして数えられると、「アクセス数」と「問い合わせ件数」を並べて見られるようになります。どの月に問い合わせが増えたか、どの流入元(検索・SNSなど)から問い合わせにつながりやすいか、といった一歩進んだ話もできるようになります。WEB施策の費用対効果を社内に説明するときの、いちばん土台になる数字がここで手に入ります。

明日やること

明日、まとまった時間が取れなくても大丈夫です。次の小さな一歩だけ、進めてみましょう。

ここまでで、設定の準備は半分終わっています。

チェックリスト

設定の前後で、次の項目を確認してみてください。

全部を一度に埋めなくて大丈夫です。今日はチェックが1つ付けば、それで前に進んでいます。

よければ、こちらも

問い合わせの計測まわりは、次の記事とあわせて読むと、設定から改善まで一本の流れでつかめます。

問い合わせ件数が数字で見えるようになり、表情が少し晴れて前を向いた企業のWEB担当者
成果が数字で見えると、報告も判断も、少し軽くなります

問い合わせの計測は、一度設定すれば、あとは毎月そっと数字が積み上がっていきます。最初の設定は少し手間に感じるかもしれませんが、ここを越えると「で、効果は?」への答えが、ぐっと持ちやすくなります。

今日できるのは、テスト送信を1回するだけでも十分です。その小さな確認から、あなたの報告は「肌感覚」から「数字」へと変わり始めています。

本記事は一般的な実務情報です。GA4の画面・メニュー名・設定手順は更新されることがあります。最終的な設定は、Googleアナリティクスの最新の公式ヘルプでご確認ください。

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