
サイトの表示が遅いかも|PageSpeed Insightsで測って直す基本
「スマホでうちのサイトを開くと、表示が出てくるまで、なんだか一拍待たされる気がする」 「お客さんはこの間に、待ちきれずに閉じてしまっているんじゃないか」 ——そんなふうに、画面の前でもやっとしたことはありませんか。
その気がかりは、あなたのサイト作りが雑だったからではありません。写真をたくさん載せたり、便利な機能を足していくうちに、ページは少しずつ重くなっていくものです。しかも「速い・遅い」は感覚では判断しづらく、何をどう直せばいいのかも見えにくい。だから今日は、まず「本当に遅いのか、どこが重いのか」を数字で確かめるところから、一緒に順番に見ていきましょう。難しいコードの話は、いったん脇に置いて大丈夫です。
結論:Googleの無料ツール PageSpeed Insights に自社のURLを入れて測ります。出てくる点数(0〜100)に一喜一憂しないのがコツです。見るべきは点数の下に並ぶ「改善できる項目」。そのうち、まず自分で手を付けやすいのは画像の重さです。コードやサーバーの話は、結果画面を添えて制作会社に相談すればOK。今日はまず「測って、重い場所を知る」だけで十分です。
何が起きているのか
ページの表示速度は、ざっくり言うと「そのページを映すために、どれだけのデータを、どれだけ待って読み込むか」で決まります。おもな要因はこのあたりです。
- 画像が重い:撮ったままの大きな写真をそのまま載せていると、1枚で数MBになることも。表示が遅くなる原因として、とても多いところです。
- 読み込むものが多い:便利な埋め込み(地図・SNS・チャット・広告タグなど)やプラグインが増えるほど、裏で読み込む部品が増えます。
- サーバーの応答が遅い:アクセスに対してサーバーが返事を返すまでの時間。ここは自分では触りにくく、サーバーや作りの話になります。
PageSpeed Insightsは、この状態を採点し、Core Web Vitals(コアウェブバイタル)という3つの体感指標で表します。用語はこわそうですが、意味はシンプルです。
- LCP:メインの画像や見出しが表示されるまでの速さ(=待たされ感)
- CLS:読み込み中に表示がガクッとずれないか(=ボタンを押し損ねる不快感)
- INP:タップやクリックへの反応の速さ(=操作のもたつき)
ひとつだけ先に知っておくと安心なのが、点数は測るたびに少し変わるということ。回線やアクセスの混み具合で上下します。だから「81点だった、80点に下がった」と一喜一憂する必要はありません。点数は健康診断の一項目くらいに考えて、同じ項目が繰り返し指摘されていないかを見るのが正解です。
手順を小さく分ける

一度に全部を速くしようとしないのがコツです。次の順番で、ひとつずつ進めてみましょう。
- PageSpeed Insightsで測る:検索で「PageSpeed Insights」を開き、入力欄に遅いと感じるページのURLを貼って分析します。トップだけでなく、よく見られるページ(サービス紹介やお知らせなど)も測ると、傾向がつかめます。
- 「モバイル」のタブを先に見る:結果はモバイルとデスクトップで切り替わります。多くのお客さんはスマホで見ているので、まずモバイルの結果を確認します。上に実際の利用者データ、下に診断結果が並びます。
- 点数より「改善できる項目」を見る:結果の下のほうに、直すと効きそうな項目が節約できそうな時間の大きい順で並びます。ここが宝の地図です。とくに「次世代フォーマットでの画像の配信」「画像のサイズ適正化」など画像まわりは、上位に来やすく、自分でも手を付けやすい項目です。
- 自分でできることから直す:いちばん効きやすいのが画像です。載せる前にリサイズして圧縮するだけで、体感がぐっと変わることがあります(やり方は 画像をアップする前に整える3手順 にまとめています)。あわせて、使っていないプラグインや、もう使っていない埋め込みがあれば、安全な手順で整理すると軽くなります。
- 難しい部分は、結果を添えて制作会社に頼む:サーバーの応答時間、キャッシュの設定、読み込みの順番(JavaScript/CSS)といったコード寄りの項目は、無理に自分で触らないのが安全です。PageSpeed Insightsの結果画面をスクリーンショットで添えて「この項目を改善したい」と具体的に伝えると、話が早く、見積もりも取りやすくなります。
まずは1と2、「自社の主要ページを測って、モバイルの結果を眺める」だけでも、今日は十分な一歩です。
具体例
たとえば、トップページをモバイルで測ったら、点数はそこそこでも「改善できる項目」の一番上に画像のサイズ適正化が出ていたとします。開いてみると、トップの大きな写真が数MBもあった——これは実際によくある光景です。
そこで、その写真を横幅に合うサイズにリサイズし、圧縮してから差し替えます。もう一度測ると、LCP(メインが表示されるまでの速さ)の指摘が軽くなっていた……というふうに、「重い1枚を軽くする」だけで体感が変わることは珍しくありません。数値の伸び幅はサイトによってさまざまなので、「必ず何点上がる」とは言えませんが、重い画像から手を付けるのは、遠回りに見えていちばん近道です。
逆に、「サーバーの初期応答時間」が指摘の中心なら、これは画像を直しても変わりません。ここは制作会社やサーバー会社の領域なので、結果を見せて相談する——と切り分けられれば、自分で抱え込まずに済みます。
あなたへの影響
- 「なんとなく遅い気がする」という感覚が、測れる数字と直せる項目に変わる。
- どこから直せば効くか(多くはまず画像)がわかり、時間を使う場所を間違えなくなる。
- 自分でやる分と制作会社に頼む分を切り分けられ、依頼が具体的になって、費用も見積もりやすくなる。
- 表示が軽くなると、お客さんが待ちきれずに離れてしまう場面を、少しずつ減らせる。
明日やること
- 「PageSpeed Insights」を開き、自社の主要ページのURLを入れて測る(トップ+よく見られるページ1〜2枚)。
- モバイルのタブを見て、下の「改善できる項目」を上から眺める。
- 画像まわりの指摘があれば、重い画像を1枚、リサイズ・圧縮して差し替えてみる。
- サーバーやコード寄りの指摘は、結果のスクリーンショットを保存して、制作会社への相談メモに残す。
チェックリスト
まずはこの3つができれば、初回は合格です。最低ラインはここだけに絞ります。
- PageSpeed Insightsで自社の主要ページを測った
- モバイルの結果を見て、「改善できる項目」を上から確認した
- 画像の指摘があれば、重い画像を1枚だけでも軽くして差し替えた
残りは「気になったときにやる」任意項目です。当てはまらなければ、空欄のままで問題ありません。
- 使っていないプラグイン・埋め込みがないか見直した
- サーバー・コード寄りの指摘を、結果画面つきで制作会社への相談メモに残した
- 直したあと、もう一度測って変化を記録した(点数の上下は気にしすぎない)

「なんだか遅い気がする」は、正体がわからないうちが、いちばん気になるものです。 でも、PageSpeed Insightsに一度URLを入れれば、「本当に遅いのか、どこが重いのか」は数字で見えてきます。全部を今日直す必要はありません。重い画像を1枚軽くする——そのくらいの小さな一手で十分。今日ひとつ測って、ひとつ整えられたなら、あなたのサイトは昨日より少しだけ軽くなっています。
よければ、こちらも
画像の整え方をもう少し詳しく知りたいときは、画像をアップする前に整える|リサイズ・圧縮・altの3手順。どこから手を付けるか全体の優先順位に迷ったら、サイト改善の優先順位|見るべきページの絞り込み方。検索での見え方とあわせて確認したいときは、Search Consoleで検索流入を確認する|最初に見る基本も合わせてどうぞ。「この指摘、どう頼めばいい?」と迷ったら、お問い合わせからいつでも声をかけてくださいね。