夕方のオフィスで、自社のサービスページと検索結果の画面を見比べながら、何かが噛み合っていないと首をかしげている企業のWEB担当者

検索意図のずれを直す|読まれないページの見つけ方と直し方

「このページ、ちゃんと検索には出ているんです。表示回数もそれなりにある。なのに問い合わせにつながらないし、GA4を見るとすぐ戻られている」 内容を足しても、言い回しを直しても、手応えがない。自分の書き方が悪いのかな——そう思いながら、何度も同じページを開いていませんか。

それ、あなたの文章力の問題ではないことが多いです。検索した人が探している答えと、ページが最初に差し出している答えが、少しずれているだけ。ずれは、見つけ方さえ分かれば、ページの冒頭を直すところから整えられます。今日は、ずれているページを1つ見つけて、どこを直すかを決めるところまで、一緒に進めましょう。

結論:Search Consoleでそのページに来ている検索語を確かめ、その言葉で実際に検索して上位のページが何を答えているかを見ます。自分のページの冒頭(最初の画面)がその答えを出していなければ、それが「検索意図のずれ」です。直すのは、まず冒頭の数行と見出しから。全面的な書き直しは、そのあとで考えれば大丈夫です。

何が起きているのか:検索意図のずれとは

人が検索するとき、言葉の裏には「知りたいこと」があります。これを検索意図と呼びます。たとえば同じ「ホームページ 制作 費用」でも、探している人の多くは「だいたいいくらかかるのか、相場を知りたい」のであって、「会社の制作実績」を見たいわけではないかもしれません。

ずれが起きやすいのは、こんなときです。

検索エンジンが「このページは関係がありそう」と判断して表示はしてくれても、開いた人が「探していたのと違う」と感じれば、すぐ戻ってしまいます。中身の質が低いのではなく、答えの順番と焦点がずれている。だから、言い回しを磨くより先に、ずれを見つけることが近道になります。

検索意図のずれを見つける3ステップ

検索意図のずれを見つける3ステップを、左から「検索語を見る」「上位ページを見る」「冒頭を直す」の順に並べた図
「検索語」→「上位」→「冒頭」の順に見ると、ずれの場所が見えてくる

一度に全ページを調べる必要はありません。まずは、気になっているページを1つだけ選んで、次の順にたどってみます。Search Consoleの画面の名前や並びはときどき変わるので、案内と少し違っても、近い名前を探せば大丈夫です。

ステップ1:そのページに来ている「検索語」を見る

  1. Search Consoleの「検索パフォーマンス」を開きます。
  2. 上の「+新規(フィルタを追加)」から「ページ」を選び、気になるページのURLを指定します。
  3. 下の表の「クエリ」タブで、そのページに来ている検索語を「表示回数」の多い順に並べます。
  4. 上位10個くらいを眺めて、「この人たちは何を知りたくて検索したんだろう」を一言でメモします(例:「相場が知りたい」「やり方が知りたい」「比べたい」)。

ステップ2:その言葉で検索して「上位」のページを見る

  1. ステップ1でいちばん表示回数の多い検索語を、実際に検索してみます(シークレットウィンドウなど、ふだんの閲覧履歴の影響を受けにくい状態だと、より素直な結果に近づきます)。
  2. 上位5件くらいのページを開いて、最初の画面で何を答えているかだけを見ます。料金表なのか、手順なのか、比較なのか、一覧なのか。
  3. 「上位のページは、だいたいこういう答え方をしている」を一言でメモします。

ここで見ているのは、上位のページの真似をするためではありません。「この検索語で来る人は、こういう答えを期待していることが多い」という目安をつかむためです。

ステップ3:自分のページの「冒頭」と突き合わせる

  1. 自分のページを開き、スクロールせずに見える最初の画面と最初の見出しだけを読みます。
  2. ステップ1・2でメモした「知りたいこと」の答えが、最初の画面にあるかを確かめます。
  3. なければ、それがずれの場所です。直す候補として、冒頭の数行・最初の見出し・タイトルの3か所をメモします。

具体例:「制作 費用」で来ているのに、実績から始まっていたページ

たとえば、自社の「ホームページ制作サービス」のページを調べたとします。

ここで、ページを全部書き直す必要はありません。次のような小さな直しから始めます。

こうして「知りたいことに、まず答える」形に整えると、読んだ人が「ここで合っていた」と感じやすくなります。料金の数字を載せるかどうかは社内の判断も絡むので、出せる範囲で大丈夫です。

直し方の目安:ずれが順番だけ(答えはページの下にある)なら、冒頭に答えを引き上げます。ずれが中身ごと(そもそも答えが書かれていない)なら、そのページに足すか、別のページとして作るかを考えます。1つのページに、まったく違う2つの意図を詰め込むと、どちらにも答えきれなくなることがあります。

あなたへの影響

効果を確かめるときは、直した日をメモしておき、4週間ほどたってから同じページのクリック数や、GA4でのエンゲージメントの様子を見比べます。検索の数字は日によって揺れるので、数日で判断しなくて大丈夫です。

明日やること

  1. 「表示はあるのに反応が薄い」と感じているページを1つだけ選ぶ。
  2. Search Consoleで、そのページの検索語の上位10個を見て、「何を知りたい人か」を一言でメモする。
  3. いちばん多い検索語で実際に検索し、上位5件の最初の画面だけ見て、自分のページの冒頭と見比べる。

チェックリスト

まずは最初の1つだけで合格です。残りは時間があるときに、少しずつで大丈夫です。

まずはこれだけ(必須)

できれば(推奨)

慣れてきたら/時間があれば(任意・なければスキップ可)

明るいオフィスで、直したページの画面を見ながら、すっきりした表情で小さくうなずいている企業のWEB担当者

読まれないページは、だめなページではありません。答えはもう持っているのに、差し出す順番が少しずれていただけのことが多いのです。 検索語を見て、上位を見て、冒頭を直す。1ページずつで十分です。今日見つけた「ずれ」は、明日のあなたのページを、探している人にまっすぐ届くページに変える最初の手がかりになります。

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