オフィスの机で保守契約書らしき書類を手に取り、内容を確かめようと少し考え込んでいる企業のWEB担当者

サイトの保守契約、何が含まれてる?中身を確認するチェックポイント

「サイトの保守費、毎月払っているけど、これって実際なにをしてもらえているんだろう」。 請求書を見ながら、ふとそう思ったことはありませんか。制作会社との契約はもう何年も前で、当時の担当者はもういない。契約書を引っ張り出してみても、専門用語が並んでいて、結局よく分からないまま閉じてしまう。そんな経験、きっとあなただけではありません。

その戸惑いは、あなたの確認不足ではありません。保守契約は「何が含まれ、何が含まれないか」の線引きが会社ごとにバラバラで、契約書を読んでもすぐには分からないのが普通です。今日は、その契約で自分たちが何を受け取れているのかを、一緒に一つずつ確かめていきましょう。難しい法律の知識はいりません。見るべき場所さえ分かれば大丈夫です。

結論:保守契約は、大きく次の6つの観点で「含まれる/含まれない」を確認します。①サーバー・ドメインの管理 → ②WordPress等の更新・セキュリティ → ③バックアップ → ④コンテンツの修正・更新(回数や範囲)→ ⑤障害・トラブル時の対応(連絡先と対応時間)→ ⑥レポートや相談。
全部を今日中に把握しなくて大丈夫。まずは契約書のどこに「対応範囲」が書かれているかを探すところから始めましょう。

何が起きているのか

保守契約が分かりにくいのは、あなたのせいではありません。「保守」という言葉が指す中身が、会社によってまるで違うからです。

ある会社では「保守=サーバーが落ちないように見守り、WordPressを最新に保つこと」だけを指します。別の会社では「保守=それに加えて、月◯回までならテキストや画像の修正も対応する」まで含みます。同じ「月額1万円の保守契約」でも、中身がこれだけ違うのです。だから、金額だけを見て「高い・安い」を判断すると、実態を見誤ってしまいます。

ここで整理しておきたいのが、「守る保守」と「直す保守」は別ものだということです。

多くのトラブルは、この線引きが曖昧なまま契約していることから生まれます。「更新をお願いしたら別料金だと言われた」「セキュリティは見てくれていると思っていたのに、対象外だった」——こうした行き違いは、契約時に対応範囲を確認しておけば防げるものがほとんどです。

なお、更新のたびに事故らないための手順そのものは、WordPress更新で事故らない手順バックアップの取り方と復元の確認でも整理しています。保守契約に含まれていなくても、自分たちで押さえておくと安心な部分です。

手順を小さく分ける

保守契約に含まれる項目を「守る保守」と「直す保守」の2つのグループに分けて並べた概念図
「守る保守(土台)」と「直す保守(中身の手直し)」は別もの。どちらまで含まれるかを確認する

一度に全部を調べようとせず、次の順番で一つずつ確認していきます。手元に契約書(なければ請求書や当時のメール)を用意して、分かるところから埋めていけば大丈夫です。

  1. 契約書の「対応範囲」「業務内容」の欄を探す:まずはここです。多くの契約書に、保守の中身を箇条書きにした欄があります。見つからなければ、制作会社に「保守で対応いただいている範囲を一覧でいただけますか」と聞けば十分です。聞くこと自体は失礼ではありません。
  2. 「守る保守」に何が入っているか確認する:サーバー費用は保守費に含まれるのか別なのか、WordPressやプラグインの更新はしてくれるのか、セキュリティ対策やSSL証明書の更新は対象か。ここはサイトが止まらないための土台なので、最優先で確認します。
  3. バックアップの有無と頻度を確認する:定期的にバックアップを取ってくれているか、その頻度(毎日/毎週)、そして「万一のとき復元まで対応してくれるか」。バックアップは「取っているだけ」で復元が別料金・別対応のこともあるので、そこまで確認します。
  4. 「直す保守」の回数と範囲を確認する:更新作業が月に何回まで含まれるのか、1回あたりどこまで(文章だけか、画像差し替えもか、レイアウト変更もか)。「軽微な修正」という言葉は解釈が分かれやすいので、具体例で確認しておくと安心です。
  5. 障害・トラブル時の連絡先と対応時間を確認する:サイトが表示されなくなったとき、どこに連絡すればいいか。対応してくれる時間帯(平日日中のみか、土日祝や夜間もか)、返答の目安。ここは慌てたときに効いてくるので、連絡先を今すぐメモしておきましょう。
  6. レポート・相談が含まれるか確認する:アクセス状況のレポートや、改善の相談ができるか。ここは含まれないことも多い部分なので、「ある/ない」を把握できれば十分です。

まずは「1」で対応範囲の一覧にたどり着けたら、今日はそれで十分な前進です。残りは、その一覧を見ながら少しずつ埋めていけば大丈夫です。

具体例

たとえば、月額1万5千円の保守契約を結んでいる会社で、契約書の対応範囲を整理してみると、こんなふうに見えてくることがあります。

- サーバー・ドメイン管理:サーバー費は保守費に含む。ドメイン更新は別途実費。
- WordPress更新:本体・プラグインの更新は月1回まとめて対応。
- セキュリティ:不正アクセスの監視あり。改ざん時の復旧は別見積もり。
- バックアップ:週1回自動取得。復元作業は保守内で対応。
- コンテンツ更新:軽微な修正(テキスト・画像差し替え)を月2回まで。ページ追加やデザイン変更は別料金。
- 障害対応:平日10〜18時、メール・電話。緊急時は当日〜翌営業日目安。
- レポート:含まれない(希望時は別途)。

こうして一覧にすると、「更新は月2回まで」「デザイン変更は別料金」「レポートは含まれない」といった自分たちの契約の輪郭がはっきり見えてきます。大事なのは、これを見て「損している」と焦ることではありません。実態を知ったうえで、足りない部分を自分たちで補うか、契約を見直すかを落ち着いて選べるようになることです。

「これは含まれる?」と迷いやすい項目の早見表

契約書を読んでいて判断に迷いやすいのが、次のような項目です。含まれているかどうかは会社によって異なるので、一覧を見ながら「うちはどちら?」を確認するために使ってください。

項目よく含まれる別料金・対象外になりやすい
サーバー・SSLの維持サーバー稼働の維持、SSL更新サーバーの引っ越し・増強
WordPress等の更新本体・プラグインの定期更新更新で不具合が出た際の大きな改修
バックアップ定期的な取得復元作業、取得頻度の変更
コンテンツ修正軽微なテキスト・画像差し替えページ追加、デザイン・構成の変更
セキュリティ監視・軽微な対策改ざん・被害後の復旧
相談・レポート簡単な問い合わせ対応定例レポート、改善提案

「軽微」「定期的」といった言葉は、人によって受け取り方が変わります。曖昧だと感じたら、「たとえばトップの写真を1枚差し替えるのは含まれますか?」と具体例で聞くのがいちばん確実です。

あなたへの影響

明日やること

  1. 契約書(なければ請求書・当時のメール)を探して、「対応範囲」が書かれた欄を見つける。
  2. 見つからなければ、制作会社に「保守の対応範囲を一覧でいただけますか」と一通メールを送る。
  3. もらった一覧を、上の6項目(守る保守/バックアップ/直す保守/障害対応など)に当てはめてメモする。
  4. 障害時の連絡先と対応時間だけは、今日すぐ分かる場所(付箋・共有メモ)に控えておく。

チェックリスト

全部を一度に確認する必要はありません。まずは「守る保守」と「連絡先」の2つが分かれば、いざというときに困りません。残りは折を見て埋めていけば大丈夫です。

これだけは(最低ライン)

できれば(安心して運用できる順)

契約を見直すときだけ

カレンダーとチェックリストを見ながら、毎月の保守内容を落ち着いて確認している企業のWEB担当者の手元
契約の中身を一覧にして手元に置いておくと、毎月の判断がぶれない

よくある不安に、先に答えておきます

締めに

保守契約の確認は、専門知識を試される作業ではありません。 「対応範囲の一覧を探す・もらう」。まずはそれだけで、自分たちの契約の輪郭がぐっと見えてきます。

毎月の請求書に少しでも「これって何だろう」と気づけたなら、あなたはもう、サイトを守る一歩を踏み出せています。中身を知っておくことは、いざというとき必ず自分を助けてくれます。

契約内容を整理し終えて、明るい表情で前を向いている企業のWEB担当者

よければ、こちらも

保守に含まれていない部分は、自分たちで押さえておくと安心です。WordPress更新で事故らない手順サイトのバックアップの取り方・復元の確認もあわせて読むと、いざというときの備えが整います。制作会社への依頼や見積もりで迷ったら、制作会社への見積もり依頼で迷わないも参考になります。「これで合っているかな」と迷ったら、お問い合わせからいつでも声をかけてくださいね。一緒に整理していきましょう。

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