
一人WEB担当が抱え込まないための、仕事の優先順位のつけ方
「あれもやらなきゃ、これも今日中だった」——。 メールの返信、お知らせの更新、制作会社への確認、上司からの急な依頼。一人でWEBを回していると、やることが次々に積み上がって、気づけば何から手をつければいいのか分からなくなりますよね。全部が「急ぎ」に見えて、頭の中がいっぱいになる。
でも、それはあなたの段取りが悪いからではありません。依頼が一人に集中しているのに、仕分けの基準がないから、全部を同じ重さで受け止めてしまっているだけです。今日は、抱え込んだ仕事を落ち着いて仕分けして、「今日やる一手」を決めるやり方を、一緒に整理していきましょう。
結論:やることを、まず「緊急かどうか」と「大事かどうか」の2つの軸だけで仕分けします。
①緊急で大事 → 今日やる。②大事だけど急ぎではない → 予定に入れる。③緊急だけど大事ではない → 手放せないか考える。④どちらでもない → やらない・後回し。この4分類に振り分けるだけで、「今、何をすべきか」が見えてきます。
何が起きているのか
一人WEB担当の仕事が重く感じるのは、量が多いからだけではありません。判断の回数が多いからです。届いた依頼の一つひとつに対して、「これは今すぐ?」「誰かに頼める?」「そもそもやる必要ある?」と、頭の中でその都度考えている。この判断疲れが、じわじわと効いてきます。
さらに、一人だと急いでいる人の声が大きく聞こえます。「至急お願い」と言われると、それが本当に急ぎかを確かめる前に、つい手が動いてしまう。結果、声の大きい依頼から片づけているうちに、本当に大事な仕事(サイトの改善やバックアップの点検など、急かされないけれど効いてくる仕事)が後回しになっていきます。
だから、判断の基準をあらかじめ決めてしまいます。「緊急かどうか」と「大事かどうか」の2軸で仕分けると決めておけば、依頼が来るたびにゼロから悩まずにすみます。判断が「作業」になり、頭の負担がぐっと軽くなります。
手順を小さく分ける

紙でもメモアプリでも構いません。今抱えている仕事を、次の順番で仕分けていきます。
- まず全部書き出す:頭の中にある「やること」を、思いつくままに全部書き出します。この時点で並べ替えはしません。書き出すだけで、「思ったより多くない」あるいは「これは今日じゃなくていい」と気づけることがあります。
- 「緊急か?」で分ける:それぞれに「今日・明日中にやらないと困るか?」を問います。困るものが緊急、そうでないものは緊急ではない、と分けます。ここで大事なのは、「急ぎに見える」と「本当に急ぎ」を分けること。依頼者に「いつまでに必要ですか?」と一言聞くだけで、実は来週でよかった、と分かることも多いです。
- 「大事か?」で分ける:次に「これは成果や信頼に効くか?」を問います。サイトの表示不具合やバックアップのように、目立たなくても放置すると困るものは「大事」です。
- 4つのマスに振り分ける:この2軸で、①今日やる(緊急×大事)②予定に入れる(大事だけど急ぎでない)③手放せないか考える(緊急だけど大事でない)④後回し(どちらでもない)に振り分けます。
- 今日やるのは①だけと決める:まず①の「緊急で大事」に集中します。②はカレンダーに日付を入れて予約し、③は「本当に自分がやるべきか」を一度立ち止まって考えます。
具体例
たとえば、朝こんな依頼が並んでいたとします。仕分けてみると、こう整理できます。
- サイトが表示されないと連絡があった → 緊急×大事。今日、最優先で対応。
- 来月の展示会ページを作ってほしい → 大事だけど急ぎではない。カレンダーに着手日を予約。
- 「至急、社長の写真を差し替えて」と依頼 → 緊急そうだが、確認すると「今週中で大丈夫」。②に移して予定化。
- 社内チャットの雑談スタンプ整理 → どちらでもない。後回し(やらなくても困らない)。
こうして並べると、朝いちばんにやるべきは「表示されない不具合」の一つだと、はっきりします。全部を今日やろうとしない。今日の一手を決める——それだけで、頭の中の渋滞がほどけていきます。
ひとつコツを。③の「緊急だけど、自分がやらなくてもいいこと」は、手放す・頼む・仕組み化するの候補です。たとえば各部署からの更新依頼が毎回バラバラで急かされるなら、お知らせ・新着情報を一人で滞りなく更新する運用ルールのように受付の型を決めておくと、緊急に見える依頼そのものを減らせます。
あなたへの影響
- 依頼が来るたびに悩まなくなり、判断疲れが減る。
- 「今日やる一手」が決まるので、あれこれ手を出して何も終わらない状態が減る。
- 大事だけど急かされない仕事(改善・点検)が、後回しにされにくくなる。
- 「至急」の依頼に、期限を確認してから落ち着いて対応できるようになる。
明日やること
- 朝いちばんに、今抱えている仕事を全部書き出す(3分でOK)。
- それぞれに「緊急か?」「大事か?」の2つの○×をつける。
- 「緊急×大事」の中から、今日やる一手を1つだけ決めて、そこから始める。
チェックリスト
全部にチェックが付かなくても大丈夫です。まず必須の3つ(書き出す・2軸で分ける・今日の一手を決める)ができれば、その日はもう回り始めています。残りは慣れてきたら足していきましょう。
まずここだけ(必須):
- 抱えている仕事を紙かメモに全部書き出した
- それぞれに「緊急か」「大事か」の判断をつけた
- 今日やる一手を1つに絞って決めた
慣れてきたら足したい(優先度:中):
- 「急ぎです」の依頼に、期限を一度確認する習慣をつけた
- 大事だけど急ぎでない仕事を、カレンダーに着手日として予約した
- 「自分がやらなくてもいい仕事」を1つ見つけて、頼む・手放す候補にした
抱え込みを防ぐために(できる範囲で):
- 繰り返し来る急ぎの依頼に、受付ルールや型がないか一度見直した

一人でWEBを回していると、「全部やらなきゃ」と抱え込みがちです。でも、全部を今日やる必要はありません。緊急と大事で仕分けて、今日の一手を決める。それだけで、あなたの一日はぐっと動きやすくなります。
やることが多いのは、それだけあなたが頼りにされている証拠でもあります。だからこそ、一人で背負い込まず、優先順位という道具で少し肩の荷を下ろしてください。「これ、どう仕分ければいい?」と迷ったら、お問い合わせからいつでも声をかけてくださいね。