パソコンで自社サイトの検索結果の見え方を確かめながら、構造化データについて考えている企業のWEB担当者

構造化データの入れ方の基本|パンくず・FAQをやさしく整える

「構造化データ、入れておいたほうがいいですよ」——制作会社やSEOの記事でそう言われて、そのまま止まってしまった。そんな覚えはありませんか。名前からしてなんだか難しそうで、コードを書くのかな、自分に触れるのかな、と身構えてしまいますよね。

大丈夫です。構造化データは、まず「自社サイトに今なにが入っているか」を確かめるところから始めれば十分です。ゼロから手で書く必要はほとんどありません。今日は、代表的な「パンくず」と「FAQ」を例に、身構えなくていい整え方を一緒に見ていきましょう。

結論:構造化データは、ページの内容をGoogleに「これは会社概要、これは商品」と伝えるための意味のタグ付け。多くはCMSやテーマ、SEOプラグインが自動で出しているので、まずはリッチリザルトテストで今の状態を確認する。パンくずは今も有効なので優先。FAQは検索結果への表示が縮小されたため、無理に入れなくて大丈夫です。

何が起きているのか

構造化データとは、ページのHTMLに「この部分は何を意味するか」を機械が読める形で添える仕組みです。人は文章を読めば「ここが会社名で、ここが住所か」と自然にわかりますが、検索エンジンにはそれが確実には伝わりません。そこで、「ここはパンくず」「ここはよくある質問」と裏側でラベルを付けておくのが構造化データの役割です。

うまく伝わると、検索結果の見え方が少しリッチになることがあります。たとえばパンくずの構造化データが入っていると、検索結果のタイトルの下に「トップ > サービス > ○○」のような階層が表示され、どんな位置づけのページかが一目で伝わりやすくなります。

ここで大事なのが最新の事情です。以前は「FAQ(よくある質問)」を構造化データにすると、検索結果に質問と回答がアコーディオン表示される特典がありました。ところが2023年以降、GoogleはこのFAQの表示を、一部の公的機関や医療系など限られたサイトだけに絞り込みました。つまり、一般的な事業会社のサイトでは、FAQ構造化データを入れても検索結果には出にくくなっています。「FAQを入れれば検索で目立つ」という少し前の情報のまま急いで対応する必要は、もうありません。

一方で、パンくずの構造化データは今も現役です。だから、限られた時間で何かひとつ整えるなら、まずはパンくずから見ていくのがおすすめです。

具体例

ページの内容に意味のラベルを付けて検索エンジンに渡す流れを示した概念図
ページの中身に「パンくず」「FAQ」などのラベルを付けて渡すと、検索エンジンが内容を理解しやすくなる

「じゃあ、どこから触ればいいの?」と身構える前に、今の状態を見るだけから始めましょう。手順は次の3つです。

→ Googleの無料ツール「リッチリザルトテスト」に自社のトップページや記事のURLを1つ入れて実行します。すると、そのページで検出された構造化データ(パンくず、FAQなど)が一覧で出ます。何も出なければ「今は入っていない」、パンくずが出れば「もう入っている」ということです。まずはこれで現在地がわかります。

→ 多くの場合、パンくずはサイトのテーマ(デザインの土台)やSEOプラグインが自動で出力します。WordPressなら、テーマにパンくず表示の設定があったり、SEO系プラグインの設定でオン・オフできたりします。自分で触れる範囲に見当たらなければ、制作会社に「パンくずの構造化データは入っていますか。なければ入れてもらえますか」と一言聞けば十分です。ここはわかる人に任せてよい部分です。

→ 構造化データは、入っていても書き方に不備があると効果が出ません。Search Console(サーチコンソール)の左メニューにある「拡張」や「パンくずリスト」といったレポートを開くと、有効な件数とエラーの件数が見られます。エラーがゼロなら、ひとまず安心です。

補足:構造化データを手で書く場合は「JSON-LD」という、ページの裏側にまとめて書く形式がGoogleの推奨です。ただ、一人で運用している担当者が、いきなりコードを手書きする必要はありません。プラグインやテーマの自動出力に任せる → リッチリザルトテストで確認する、という順番で十分に実務は回ります。手書きに挑戦するのは、慣れて余裕が出てからで大丈夫です。

あなたへの影響

明日やること

  1. Googleの「リッチリザルトテスト」に、自社のトップページか記事URLを1つ入れて実行し、今どんな構造化データが出ているかを見てみる。
  2. Search Consoleを開き、「拡張」や「パンくずリスト」のレポートで、有効な件数とエラーの件数をながめてみる。
  3. パンくずが出ていない、またはエラーがあるようなら、テーマ・プラグインの設定を確認するか、制作会社に「パンくずの構造化データを入れて(直して)ほしい」と1件依頼してみる。

まずは「見るだけ」で十分です。すべてのページを一度に整えようとしなくて大丈夫です。

チェックリスト

5項目ありますが、最初から全部やる必要はありません。着手するときの最低ラインは、次の2つだけで大丈夫です。

この2つがわかれば、現在地としては十分です。残りは慣れてきてから、できる範囲で確認していけば大丈夫です。

明るいオフィスで肩の力を抜き、すっきりと前を向いて穏やかにほほえんでいる企業のWEB担当者

構造化データは、名前だけ聞くと身構えてしまいますが、実務でやることは「今の状態を確かめて、足りなければ足す相談をする」——ほとんどそれだけです。今日、自社のページに何が入っているかを一度のぞけたなら、それはもう、検索エンジンにきちんと伝わるサイトへの確かな一歩です。

慣れてきたら、新しいページや記事を公開したときに「パンくずは出ているかな」と軽く確認する習慣に育てていきましょう。あわせてtitleとmeta descriptionの書き方や、自社サイトがインデックスされているか確認する方法Search Consoleで検索流入を確認する基本も、運用の助けになるはずです。「うちのこの設定、これで合ってる?」と迷ったら、お問い合わせからいつでも声をかけてくださいね。

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